令和2年第3回東広島市定例会では、地域の環境美化とポイ捨て防止に関しての取り組みが議題に挙がった。
高垣市長は、環境保全の重要性を強調し、地域の美化活動が市民の意識を高める効果があると述べた。
本市の施策としては、「きれいなまちづくりキャンペーン」の実施や、不法投棄防止看板の設置、地域清掃用ごみ袋の配布がある。特に、環境美化強化区域を設け、その清掃活動を促進している。これにより、市民からのポイ捨てに対する意識が高まっているとの報告があった。
石原賢治議員は、環境美化を促進するためには市民の啓発活動の強化が不可欠であると述べ、具体的な施策を求めた。特に、ポイ捨てをする市民の心理を理解し、彼らに直接影響を与える対策が必要だと強調した。また、ポイ捨て防止のための看板設置について、全ての環境美化強化区域に看板を設置する必要性を訴えた。
現状では、看板が指定されたエリアにおいて最小限の数しか設置されておらず、周知を徹底するには不十分であるとの意見が上がった。副市長は、今後看板の更新を進める意向を示し、条例の見直しや市民へのさらなる啓発を通じて、ポイ捨ての根本的な解決を図る考えを述べた。
また、罰則の適用についても議論され、立ち入り調査や罰則を行った事例は今までないが、今後の継続的な啓発やトレーニングが重要であるとした。
環境保護に向けた市民との協働や、地域活性化に向けた施策が、今後もますます求められていくことが確認された。
市長は、市民の環境意識の改善に向けた施策を今後も展開していく意向を示し、より効果的なポイ捨て防止策を検討する計画を発表した。