令和4年3月2日に開催された東広島市議会では、交通網の整備に関する議論が中心に進められた。この会議では、主に道路環境の整備状況、急傾斜地崩壊対策の状況、バイオマス産業構想、観光振興、及び水道事業に関する重要議題が取り上げられた。
まず、交通網の整備に関して議論が行われ、東広島・安芸バイパスの開通予定について説明があった。このバイパスは物流の効率化や交通事故の減少を見込んでおり、約3,700億円の経済効果が期待されている。市長は、幹線道路の整備とともに関連する市道の整備も合わせて行い、渋滞の解消を図る意向を示した。
また、急傾斜地の崩壊への対策については、条例や制度の見直しが必要であるとの認識が示され、市民の安全を守るための取り組みが強調された。特に、補助制度の充実や申請方法の見直しが求められ、早急な対応が期待される。
一方、東広島市バイオマス産業都市構想は、地域資源の利用を通じての環境保全と地域経済の活性化を目指している。今後は、施肥材の活用によるカキの生育促進策の詳細が述べられ、町内の漁業者への周知が重要であるとの意見も出されている。
観光振興の面では、ディスカバー東広島による地域資源の活用や観光地域づくりが進んでおり、地域住民との連携が求められている。しかし、コロナ禍の影響から一時的な困難もあったため、観光再開に向けた具体的な策定が必要であるとされている。
水道事業をめぐっては、広島県水道企業団の設立に向けた進捗が報告された。技術職員の確保と水道料金の見直しに関する課題が指摘されており、透明で市民の理解を得られる水道事業運営が求められている。