令和5年第3回東広島市議会臨時会が2023年8月21日に開かれ、重要な議題が扱われた。
市長の高垣廣徳氏は、議員の多忙な中、この臨時会に参加してくれたことに感謝の意を示した。主な議案には、一般会計補正予算案が含まれ、西条駅前土地区画整理事業に関連する裁判の判決を受け、必要な経費を追加することが求められている。
この補正予算案は、判決額の支払いとして4億5,000万円を追加し、補正後の総額を966億1,576万5,000円とすることが提案されている。財務部長の片岡隆夫氏は、補正の内訳について詳しく説明。歳入では、財政調整基金からの繰入金が増額され、歳出では賠償金支払いのための経費が計上される。
岡田育三総務委員長は、質疑があったことを報告しながら、経常収支比率が1%程度悪化する見通しや、賠償金の支払日が8月24日前後であることを説明した。この間、事業進行にあたっては、法令手続の確認を徹底し、地権者とのコミュニケーションを重視する必要があると強調された。
谷晴美議員は、過去の強制執行による違法行為の結果として、20年以上の裁判が続いていたことを指摘。市は今後、同様の事態を避けるため、業務の進め方について反省し、注意深く取り組んでいくべきだと訴えた。これらの議論の後、議案は全会一致で可決された。
最後に、高垣市長はここでの議決に感謝の意を表し、今後の対応に万全を期すと誓った。臨時会は午前12時13分に閉会され、会議の運営が円滑に進行したことが確認された。