令和3年第1回東広島市議会定例会が、3月18日に東広島市議会議場で開かれた。
本会議では、令和3年度の予算案が重要な議題の一つとして取り上げられた。
参加議員29名の賛成多数により、一般会計予算に関する議案第50号が可決され、歳入歳出総額889億2,000万円が決定した。これに伴う議案の一部には、市民の暮らしや感染症対策に関連する意見も多く寄せられ、賛否が分かれた。
特に、一般会計予算については、「災害対策や新型コロナウイルス感染防止への対応が不十分」との意見に対し、賛成派は「SDGsを基準とした持続可能な社会の実現を目指す」と強調した。反対討論では、日本共産党の谷晴美議員が、コロナによる生活の厳しさを訴え、十分な支援が不足していると指摘した。
また、令和3年度の新たな特別会計予算案も複数審議された。
特別会計は、住宅新築資金や墓園管理、国民健康保険等に関連したもので、各議案は財源の確保や地域社会への影響について活発な意見交換が行われた。
副市長の選任についても審議され、前延国治氏の任命同意が全議員一致で可決された。
民間及び行政経験豊富な新副市長の就任を受け、議会は今後の行政運営に期待を寄せた。
この定例会の閉会に際し、高垣市長は新型コロナウイルスへの対応や市民への支援を続け、また地域包括ケアの実現に向けた取り組みを推進することを表明した。