令和元年10月23日に開催された全員協議会では、執行部からの報告がいくつか行われ、特に児童虐待防止推進月間に関する取り組みが注目された。
こども未来部の上田部長は、11月が全国的に児童虐待防止推進月間とされ、この機会に広報・啓発活動を強化する意向を示した。具体的には、ポスターやリーフレットを市内で配布し、広報紙を通じて市民に周知を図るという。さらに、オレンジリボンの着用を呼びかけ、市民の意識向上を促す活動も行うことが報告された。
上田部長は、全国の児童相談所での相談件数が過去最多となったことを振り返り、本市における相談件数も前年と比較して増加傾向にあることを説明した。特に心理的虐待に関する相談が増えている現状に触れ、これに基づく啓発活動の必要性を強調した。
消防局の石丸局長は、2019年の消防・防災フェアの開催について報告し、11月3日に予定されているこのフェアは、園児や児童を対象にした消火・救急体験など、様々なプログラムが用意されていることを明らかにした。地震体験のための起震車を導入することおよび、豪雨災害に関する講演も行うとし、市民の防災意識を高める機会としての重要性を指摘した。
また、スポーツ関連では、国広生涯学習部長から第31回東広島市民スポーツ大会球技の部の結果について説明があった。この大会は、台風の影響で球技部が中止となり、陸上競技での成績のみが対象となった。中黒瀬小学校区が初の総合優勝を収めたことも報告された。大会の意義や参加者の奮闘については多くの議員の関心を引く結果となった。
一方、国民健康保険直営診療所小田診療所の廃止についての議論も行われ、谷議員が医師の確保は急務であると強調した。健康福祉部の梶永部長は、周辺地域には他の病院もあり、利用状況は限られているため、廃止に合意が得られたとし、医療体制全体の見直しについても言及した。