令和元年9月24日に開催された富岡市議会定例会では、議員からの一般質問が行われ、社会的な問題が提起された。特に、有害スラグの問題と性差による不利益、LGBTに関する質問が注目されている。初めに、17番議員の茂原正秀氏が、有害スラグについて質問した。このスラグが県内で使用されているかの調査と、地域住民への影響を懸念する意見が表明された。市長の榎本義法氏は、県が窓口となり調査を進めているとし、公共事業に使用されていないか調査を行う方針の旨を述べた。特に、スラグの危険性についても詳しく示され、過去の実績を考慮しつつ、正確な情報を収集し提示することが重要であると強調した。
次に、田村浩壽議員が性差による不利益に関して質問した。上野千鶴子氏の入学式祝辞に触れ、男女共同参画の必要性が強調された。市長は、男女平等を重視し、性差に基づく不利益への理解を深める活動を進める意向を示した。また、LGBTの問題についても、差別をなくすための啓発活動が必要であることを認識されている。どういった施策を実施しているかは具体的な答弁はなかったが、今後の整備に向けた考えを述べた。
最後に、公共施設の管理計画や都市環境の安全性、教育環境への配慮が求められる中で、未来の富岡市を築くための具体的施策に関する質疑が行われた。特に、富岡製糸場のような歴史的施設に対する積極的な取り組みが必要だとする意見が挙がり、来年度の目標設定が求められました。市民協議の場を設け、意見を集め、行政としての役割を果たしていく姿勢を示すことが重要であると考えられた。