令和5年12月15日、富岡市議会が開催され、様々な重要な議題が議論された。
初めに、田村浩壽議員が国民健康保険税の引き上げについて質問した。物価高騰により市民生活が厳しい中、その引き上げが必要なのか、市長は慎重な考慮が必要だとした。税率引き上げの背景には、被保険者数減少と保険給付費の増加があるとし、市長は「税率の引上げは不可避である。」と強調した。
次に、愛タクの利便性についても言及された。市長は、愛タクが移動困難者支援を目的としており、予約方法の多様化やタクシーとの共存についての改善が必要だと述べた。特に高齢者や障害者に向けたサービス向上が求められている。
会計年度任用職員の待遇改善では、報酬の遡及適用に関する疑問が提起され、不公平感が議論された。市長は、引き続き改善に努める意向を示した。
また、富岡市と甘楽郡地域との広域化計画が現状厳しい状況に直面していると紹介された。具体的には、焼却施設の取り扱いや費用負担での合意に至っていないため目標期日が延期された。その結果、将来的な施設の維持が必要であることが非強調された。
さらに、消防団の正体が議論され、サラリーマン化が進み、特に平日の消火活動の遅れが懸念される状況であることが指摘された。市長は、地域団員の確保や消防機能の維持についての対策を講じる必要があると述べた。
次に、国民健康保険データヘルス計画に関しては、特定健康診査の実施状況が報告され、特に妙義地区での集団健診取りやめが問題視された。市民との説明責任についても何かしらの形で確認が必要だと強調された。
このように、各議題から富岡市の福祉向上や地域における公平性、消防活動の充実といった重要なポイントが洗い出され、議会内での活発な意見交換が行われた。今後の施策の実行に向けて、市民の声がどれだけ反映されるかが焦点となるだろう。