令和3年12月16日、富岡市議会において、一般質問が行われた。主な議題は学校再編と都市公園の整備に関するものである。
先ず初めに学校再編の議題から、富岡市立小・中学校の適正規模・適正配置基本計画についての議論が展開された。議員の茂原正秀氏は、統合後の中学校が再び小規模校になる懸念を指摘した。市長は、これは本市の重要な課題であり、地域の合意形成が重要であると強調した。この中で教育長は、未来を担う子供たちのための質の高い教育環境を整備する決意を示した。
しかしながら、議論は統合計画が進行しても最終的には小規模校となることへの疑問に移った。特に妙義地区から小中学校がなくなることへの危惧が示された。妙義地区の住民は、地域の衰退に対して非常に敏感であり、市長からはそのような地域の声をもっと重視する必要があると促された。
また、次の議題として都市公園の整備について、茂原議員が中高瀬観音山遺跡歴史公園について言及した。市長は、国指定史跡を適切に保存・活用することの重要性を語り、事業の進捗を確認しながら進める方針を強調した。とはいえ、財政的な観点から、維持管理にかかるコストに懸念を示す声も多く、これが市民サービスの低下や財政破綻につながるのではないかとの疑念も広がっている。
最後に、さまざまな意見を受け止めた上で、民間活力や将来的な地域振興にも留意しつつ、教育環境の整備と地域の声を大切にする姿勢が求められている。今後も市民との対話を重視し、より良い方向に進むことが期待されている。