令和5年9月の富岡市議会では、重要なテーマが取り上げられた。議長の佐藤信次氏は、まず議会が定足数に達したことを確認し、一般質問に入った。
最初の発言は、11番議員の矢野勅仁氏によるもので、姉妹都市・友好都市の交流について問われた。矢野氏は、富岡市が昭和47年に岡谷市と姉妹都市を締結したことに言及し、友好交流の重要性を強調した。特に交流が途絶えたオーストラリアのアルバニー市に関しては、今後の交流について市の考えを求めた。市長の榎本義法氏は、岡谷市との交流を例に挙げ、友好関係を深めるための取り組みを述べた。また、アルバニー市との交流が続いていない現状について、再開が難しいとの見解も示した。
続いて、空き家対策に関する質問がなされた。矢野氏は、空き家の状況や施策について詳しく尋ね、現在641件の報告があることを市からの説明で確認した。市長は人口減少が背景にあるとし、空き家の利活用を促進する方針を示した。市は、若年層の移住を促進するため空き家バンクといった施策を進めているが、実態把握をより強化する必要があるとの認識が示された。
次に矢野氏は、スポーツ環境の整備について問うた。今年度の国民スポーツ大会に向け、競技環境の整備が重要であると訴えた。市は、スポーツ団体と連携し、ハンドボールや軟式野球等のイベントを成功に導くため準備中であると述べた。さらには、スポーツ少年団の登録状況についても報告があり、ハンドボールが盛んであると確認された。
次に、田村浩壽氏は妙義山を中心とした地域活性化について質問した。ビジターセンターが8月にオープンしたことを歓迎し、近隣市町との連携の重要性を強調した。市長はその意義を認め、協議していると答えた。
その後、田村氏は国保特定健康診査について質問。妙義地区では医療機関が отсутствしていますが、集団健診を行わない決定に不満を表明し、行政サービスの質と手続の透明性を求めた。市長及び健康福祉部長は、今回の決定は受診率向上のための一環だとの見解を示したが、市民の声に寄り添える施策が求められる。
続いて、田村氏は市民の健康を守るための補助制度について質問した。帯状疱疹ワクチンの補助制度が一律3,000円である理由を問うと、健康福祉部長は動機づけのためとの返答をした今後の見直しについても確認され、予算管理の難しさに言及した。