令和元年6月20日に開催された富岡市議会では、さまざまなテーマについて議論が行われた。特に、不祥事に関する規律の粛正や水道事業の方向性が注目を集めた。
昨年に続き職員の不祥事が相次いだことについて、榎本義法市長は、全職員に向けて訓示を行った。市民の信頼を回復するために、職員一人一人が自らの行動を見つめ直し、不祥事根絶に向けた行動を徹底していく必要があると強調した。
また、同会議では富岡市の水道事業についても詳細が報告された。導水管、送水管、配水管の総延長は506キロメートルで、日量3万5,819立方メートルの水利権を保有している。水道法改正により、水道事業の運営権を民間業者に設定することが可能になったが、市長は今後も公営企業による運営を維持する方針を示している。
議会の議員からは、取水認可量の譲渡についても質問があり、榎本市長は譲渡は考えていないとの意向を表明した。市民の生活に根ざした水道事業の運営は大変重要であり、今後も細心の注意が求められるところである。
さらに、通級指導教室、小学校プールの運用、幼児教育の無償化、定住自立圏構想、中高瀬観音山遺跡の保存活用などの重要なテーマが議論された。特に幼児教育無償化については、国と県、市の負担割合についても触れられ、市民にとっての影響が考慮されている様子が伺えた。
このように多彩な議題が持ち上がる中で、信頼回復へ向けた前向きな取り組みと市民生活に密着した施策が、今後どのように実現されるのかが注目される。全議員の意見も反映された施策の展開が期待される。