令和4年第5回矢祭町議会定例会が、9月16日に開催された。
本議会では、令和3年度の矢祭町一般会計及び各特別会計歳入歳出決算についての認定を議題として採決が行われた。決算特別委員会委員長の緑川裕之氏が審査報告を行い、全9案件のうち8件が認定されることとなった。
続いて、令和4年度の各種補正予算についても審議された。矢祭町一般会計補正予算(第3号)や国民健康保険特別会計補正予算(第2号)など、15件の補正予算案は全て原案通り可決された。
また、人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問が行われ、2名の推薦が適当とされ、個別の質疑が交わされた。特に、会計年度任用職員が人権擁護委員に推薦された件について、議員からは一部疑念が示された。議員の鈴木正美氏は「町民目線での支出の透明性」を求め、さらに町長に対し、人権擁護委員としての立場についてうかがった。
議会では、地域おこし協力隊による施策に関わる質問もあり、農業振興や学校管理費についての質疑が多く見られた。特に、屋内運動場の改修工事監理料について、議員からは設計の内容やその必要性に関する質問が挙がった。教育課長の菊池基之氏は、専門家の必要性を説明し、工事が進行中である旨を報告した。
意見書としては、衆議院小選挙区における地域の実情を踏まえた区割りの改定を求める発議が提案され、異議なく可決された。地域の実情を考慮した選挙区改定は重要であり、多くの自治体からの意見が必要とされている。