令和6年第1回矢祭町臨時会が開会され、議案の審議が行われた。
重要な議案として、専決処分報告及び一般会計補正予算などが上程された。特に注目すべきは、令和5年度一般会計補正予算である。この予算案では、物価高騰に対する地方創生臨時交付金の増額が含まれており、その額は約2,922万円となっている。
町長佐川正一郎氏は、補正予算の説明において、歳入における国庫支出金の増額を強調した。また、歳出には住民税均等割非課税世帯や住民税均等割課税世帯を対象とした臨時特別給付金の支給が計画されており、国庫支出金が2,735万1,000円の増加が見込まれていると述べた。
鈴木正美議員は、議案第4号に関し、民間委託に対する懸念を述べ、執行部に対していっそうの説明責任を求めた。彼は、「本議会の議案が簡素化されており、議会軽視である」と指摘し、十分な情報提供を求めた。
これに対し、教育長の菊池篤志氏は、前回の全員協議会での議論を踏まえつつ誠意を持って臨む意向を表明した。今後は、全員協議会が開催され、より詳しい説明が行われる予定である。議会内での意見交換が重視される中、今回の議事進行はスムーズに進行した。
また、議案第2号の矢祭町手数料徴収条例の一部改正に関しても、町長は「これは法改正に基づいたもので」と説明し、原案通りの可決が確認された。そのほかにも、第6次矢祭町総合計画見直し計画の策定について、町の未来を考える重要な議論が行われた。
鈴木一議員は見直しの過程での住民意見の重要性を指摘し、住民にとって理解しやすい情報提供を求める声も上がった。加えて、緑川裕之議員も同様に、自らの地域が抱える課題について触れた。
全体として今回の臨時会は、町の未来に向けて具体的な議論が重ねられ、今後の町づくりに対する関心が高まる一歩となった。