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高齢者福祉施設の充実と魅力ある町づくりを議論

令和6年第3回矢祭町議会定例会で、高齢者福祉施設や地域文化、通学環境についての質問が行われ、町としてのこれからの方針が話し合われた。
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令和6年第3回矢祭町議会定例会において、一般質問が多岐にわたるテーマで行われた。特に、町の高齢者福祉施設の充実が強く求められている。

藤井隆治議員は、高齢者福祉施設の老朽化問題について、特に舘山荘の定員が不足している現状を指摘した。この施設は現在、18人の定員を有し、多くの町民が入居を希望しているが、待機者が多く、毎年高齢者の割合が増える中で対応が急務であると述べた。町長の佐川正一郎氏は認識をし、「高齢者福祉施設の新設については、年齢と共に高齢者数が減少するとはいえ、現状の機能を保持できる施設を更新する必要がある」と強調した。

さらに、訪問介護の利用者が増えていることに触れ、ヘルパーの人員確保が急務であるとし、報酬を上げるための支援が求められた。課長の大森秀一氏は、国からの報酬改定があったものの、依然として人員確保が課題であるとの認識を示した。

また、学校通学に関して、子供たちがバス停まで行く際の距離や待機環境を改善すべきと提案された。議員は「送迎の負担を減らすため、道路事情やバスの運行を見直し、雨や雪の日でも待てるベンチなどの設置を検討してほしい」と要望した。教育課長の菊池基之氏は、周知により体力向上を推進するとしつつ、具現化には住民の理解も重要であると述べた。

次に、地域文化の継承が話題に上った。郡司浩子議員は伝統行事の無形文化財としての位置づけや保存の重要性を訴えた。町長は、地域住民の意向を尊重しつつ、文化財に対する支援を考慮する用意があると述べた。

そして、観光及び地場産品の振興にも話が及んだ。矢祭山駅前における公衆トイレの老朽化、さらに地場産品の販売について議論された。議員は「ユーパル矢祭での地域産品販売の強化を図り、町の魅力をPRするイベントを開催するべき」と提言した。事業課長は積極的に協議し、地元の業者支援を進める考えを示した。

議会開催日
議会名令和6年3月矢祭町議会定例会
議事録
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