令和5年3月29日、矢祭町議会は第2回臨時会を開催した。
今回の会議では、令和4年度の各種補正予算が議題に上がり、原案どおり可決された。
特に注目すべきは、令和4年度矢祭町一般会計補正予算(第8号)である。
町長の佐川正一郎氏は、歳入に7,560万8,000円を追加し、予算総額を約48億5,000万とする旨を説明した。
歳出では、増額が予備費で1億5,885万4,000円などであったが、他の事業については減額も散見されている。
岡治議員は、消防団員用の防火外套購入事業に関して進捗状況の報告を求め、町民福祉課長の大森秀一氏が「素材の調達に遅れがあり、年内に充足を見込んでいる」と答えた。
次に、議案第29号の国民健康保険特別会計補正予算(第6号)も可決された。
こちらは歳入が727万5,000円を減額し、予算総額を約6億1,000万とし、主に給付費の見込みに基づく変更が行われた。
議案第30号では、農業集落排水処理事業特別会計補正予算も提出され、事業費の確定に伴い28万2,000円の減額が行われた。
議員からは施設利用の減少の影響を考慮した将来的な方針への質問があり、町長は「引き続き状況を見ながら対応する」と述べた。
さらに、議案第31号で介護保険特別会計補正予算(第4号)や第32号で後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第4号)も承認された。
特に、後期高齢者医療保険に関しては、特別徴収保険料の増額が示された。
本日の会議を通じて、これらの議案は原案通り可決され、行政の財政運営が堅実に進められていることが確認された。