令和4年6月16日に開催された矢祭町議会の定例会において、様々な重要な議題が取り上げられた。特に、新型コロナウイルス感染症への対応や高齢者の免許返納に関する支援、さらにカラスによるごみ集積所の被害対策など、住民の生活に密接に結びつく問題が議論された。
新型感染症に関連して、町民福祉課の大森秀一課長は、ワクチン接種体制の構築や、周知のための広報活動が苦心の末に実施されたと報告した。「約2年半のノウハウがありますので、それらに改良を重ねながら、引き続きワクチン接種を進めたいと考えている」。一方で、検査体制に関する懸念も浮上した。土曜日や日曜日の発熱外来の不足が問題視され、受診相談センターの利用を提案された。
高齢者の免許返納についても重要な課題として取り上げられた。大森課長は「町民の方の足がなくなることが一番大きな課題」と述べ、タクシー利用助成事業を紹介した。また、買い物や出かけるための支援が必要であるとも強調した。
さらに、郡司浩子議員の提案により、移動販売車や買物代行の充実が求められた。議員は、消費低迷対策としてのプレミアム商品券の発行も提案した。古市賢事業課長は、「買物弱者の暮らしに貢献する重要な事業である」との認識を示し、今後の充実に向けて努力する意向を示した。
ごみ集積所のカラス被害については、透明袋の使用が問題視され、郡司議員からは黄色のカラス対策用ごみ袋の導入が提案された。大森課長は、「導入にはコストがかかるが、論議は必要」としつつ、地域の協力が重要である旨を伝えた。
最後に、子ども家庭庁の設立に伴いいくつかの提案がなされた。菊池教育長は、今後の課題を認識しており、教育委員会の中に子育て支援課を設置することについて「検討していく」との返答がなされた。コミュニティ内での対応を強化するために、今後の進展が期待される。