令和5年3月8日に開催された矢祭町議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。
まず、教育行政に関する質問では、鈴木正美氏が郡内の適応指導教室の設置について述べた。教育長の菊池篤志氏は、教育長同士で県に要望を出していることを説明し、今後も議員の協力を得ながら進めていく意向を示した。また、不登校の生徒について、より細かいデータ把握が必要との意見もあった。
福祉行政については、鈴木氏がひきこもりの原因調査の重要性を強調した。町民福祉課の大森秀一課長は、相談窓口で把握できている範囲での情報しかないとした上で、調査について今後検討することを約束した。町の制度だけでなく、家族や地域との連携も不可欠であると認識されている。
観光行政では、郡司浩子氏が鮎の里親水公園に対しての案内板設置や遊具の設置を提案した。事業課の古市賢課長は前向きな姿勢を見せ、矢祭町の木材を利用する考えにも賛同した。また、過去3年間のイベントの実施が難しかったことから、今後のイベント開催についても期待が寄せられた。
教育と福祉の連携について、郡司氏は家庭教育支援の相談窓口設置について触れ、地域の支援が必要であることを訴えた。教育長は、地域コミュニティにおける育成の重要性を認識し、今後の取り組みへつなげる意向を示している。
また、町民への生活支援に関して、原油高騰や物価高により影響を受ける町民への支援が必要であると、町長は認識を示した。特に、灯油や電気代への支援策についての提案が寄せられ、今後の検討が期待される。
最後に、東館駅周辺整備事業では、自立総務課の鈴木直人課長が、住民の意見収集の重要性とともに、駅舎の耐震補強も視野に入れるべきという意見を述べた。地方自治体でのプロジェクトは、しっかりと住民の意見をもとに進める必要がある。議会は、町民とより多くの対話を重ね、信頼を築きながら前進していく姿勢を示している。