令和元年6月13日、矢祭町議会定例会が開催され、町長の佐川正一郎氏が今後の方針を語った。
町はまず、矢祭山を観光資源として最大限に活用することを目指すと述べた。観光客を誘致し、地域の発展につながる方策に取り組む考えを示した。
また、若者の流失を防ぎ、定住を促進するため、町の魅力を高めることも重要だと強調した。「労働環境の整備がカギであり、国道118号のバイパス化を進めることで、仕事創出につなげていきたい」と述べ、町の経済基盤を強化する意向を示した。
農業振興に関しては、農業の担い手不足が深刻化している現状を踏まえ、支援体制の強化を約束した。たとえば、「認定農業者の確保や、新しく就農を希望する者に対する研修などの取り組みを強化する考えです」と述べ、具体的な施策に触れた。
また教育関係では、「高校への通学支援が必要だ」とし、奨学金制度の拡充なども進めていくと述べた。
もったいない図書館の運営に関しても、「利用者を増やすための施策を推進したい」とし、地域に根ざした文化活動を促進することを表明した。
さらに、地域医療の確保に関しても塙厚生病院の支援を続ける意向を示し、町民の健康な生活のための取り組みが重要であることを強調した。これにより、医療体制を強化し、地域のニーズに適応した施策を講じることを目指す。
最終的には、議員たちに向け、今後の議論を通じて具体的な政策を進めていくことが町全体の力となるので、本議会での審議を重視してほしいと訴えた。今回の会議を通じて、地域の未来に向けた一歩が示されたといえよう。