令和2年12月9日に開催された矢祭町議会の定例会において、複数の重要課題が議論された。特に消防行政や道路整備、鳥獣被害対策が注目されている。この中で、藤井隆治議員からは町営住宅周辺の交通問題が提起され、南石井駅の周辺道路の拡張について町長は前向きな姿勢を示した。
また、鈴木一議員からは防火水槽の整備について質問がなされ、南沢地区の古い防火水槽の更新の必要性が強調された。町長はこの問題に対し、設備の老朽化とともに、早急な対策を行う意向を表明した。さらに、鈴木議員は丁字路の交差点の危険性についても言及し、待避所の設置を提案した。
河川整備についても重要な議題であり、鈴木議員は洪水による被害の懸念を示した。また、郢川の堤防は県の管轄ではあるものの、漏水や崩壊の危険性から、住民への安全確保が求められる認識が議員間で共有された。
そのほか、有害鳥獣被害に対する取り組みも重要視され、イノシシやクマによる農作物の被害が増加している中、メッシュ柵の設置を求める声が上がった。事業課長は他地域での成功事例を挙げ、矢祭町でも同様の対策を検討していく考えを示した。
また、地域の安全対策として、防犯カメラの設置を要望する意見も多く見られた。鈴木敏男議員は特に国道118号線と349号線の要所に設置する必要性について訴え、この計画を町長に要請した。町長は検討する意向を示したが、予算の確保に向けた具体的な行動を期待される。
さらに、教育分野では鈴木議員からスポーツ育成の重要性について言及があり、特に駅伝や野球、ソフトボールなどで町の代表として活動する選手たちに対する支援体制を強化する必要があるとの意見がありました。教育長はこれに賛同し、今後の活動に期待を寄せる姿勢を示した。