令和元年9月10日に開催された矢祭町議会定例会では、様々なテーマが取り上げられた。特に、防災行政や交通安全に関する議論が注目された。議員は、矢祭町の防災対策について質問し、佐川正一郎町長は、最近の台風による影響を挙げながら、防災計画の重要性を強調した。具体的には、町の防災会議が策定した地域防災計画が施行されていることを説明し、災害情報の収集や避難勧告についても町長が決定することを明らかにした。さらに、藤田保男議員は災害対策室の設置場所について質問し、役場に設置されるとの答弁があった。
また、消防屯所に関する質問も行われ、火災警報器の設置状況についても議論される場面があった。町民の健康増進を目的とした歯科健診の導入も提案され、町長は他市町村の取り組みを参考にしながら前向きな検討を約束した。また、高齢者の交通事故防止についても質問があり、政府の方針を踏まえた町の取り組みを求められた。特に、タクシー利用助成制度の充実も期待されている。
教育行政の分野では、地域の危険箇所の確認と対策についての取り組みが進められ、町民の意見を反映させる形での施策が求められる。特に、子どもたちの通学路の安全確保が重要視され、地元の意見を大切にした運営が必要であることが指摘された。
土地販売の話題では、矢祭ニュータウン造成の進捗状況についても話が及び、残る宅地の販売促進策が提案された。特に、町の財政状況と、商業用地・宅地の販売促進の必要性からどのような新しい施策を講じるかが焦点となった。
今後の矢祭町の農業振興策についても、地域再生に向けた農業支援が重要視されており、後継者不足の解消策が求められている。町長は、地域の環境保全を意識した施策を模索し、町民の意識を高めることが必要であると述べた。