令和3年第2回矢祭町議会定例会が3月9日に開催され、水道事業や道路整備などについて議員からの質問が行われた。議員たちは町民福祉や観光行政にも焦点を当て、地域活性化に向けた提案を行った。
最初に藤井隆治議員は水道事業に関し、未開通の世帯数や地域について質問。町民福祉課長の大森秀一氏は、未開通世帯数は26世帯であると述べ、地域名を挙げてその位置を明示した。また、水道を引くことの可能性についても言及し、地元からの理解が得られれば問題なく進められるとの見解を示した。
次に、大森泰幸議員は東館駅周辺の整備や、今後のテクノロジーを活用した教育環境の整備についての質問を行った。教育課長の高橋竜一氏は、GIGAスクール構想を引用し、ICT教育の推進が今後の教育の重要な柱となるとするも、地域の実情に合った教育環境の確立も必要と強調した。
また、道路に関する議論も活発に行われ、特に農道や市道の整備について、鈴木一議員は農道舗装の必要性を訴えた。事業課長の古市賢君は、令和2年度に田川上流の道路舗装が進む旨を述べ、道路整備が進行中であることを確認した。さらに、道ケ作堰や農道整備についても、長寿命化に向けた考えを示し、今後の計画をやはり重視する姿勢を示した。
また、観光行政の重要性も浮き彫りになり、観光名所としての整備が求められた。観光資源の再発見と活用、また訪れる機会の増加に向けた施策が期待されている。特に、舘山生活環境保全林周辺の整備について、参加型の意識を持って観光拡充が進められるべきと提案された。
最後に、地方創生や新型コロナウイルス対策も取り上げられ、今後の対策検討が町民に安心をもたらすためにも重要であると認識されている。議会では引き続き、地域の声を活かしながら活発な議論を続けていく方針であるとまとめられた。