令和2年9月8日に開催された矢祭町議会では、6名の議員が一般質問を行い、様々な議題が扱われた。
最初に藤井 隆治議員が水害対策についての質問を投げかけ、矢祭町の福祉施設周辺の浸水リスクを指摘した。藤井議員は、過去の水害による被害を参考に、危険な状況に対しての迅速な対応の重要性を強調した。これに対して町長の佐川 正一郎氏は、町としての災害対策や避難訓練の実施を挙げ、住民に対し避難時の心構えを促した。
次に、コロナウイルス対策について藤井議員が話を展開し、感染者及びその周辺への配慮が求められる中、町民の生活を守るための施策の必要性を訴えた。町長は、 川内など周辺町と連携し、感染症対策に取組んでいることを説明した。
続いて国道整備計画についての質問が行われ、具体的には国道118号のカーブ部分の計画変更やバイパス計画について質問が続いた。町長は計画の進捗状況や工期について言及し、今後の発展に向けた意欲を示した。特に、交通安全対策や地域の交通の確保が不可欠であると強調した。
鈴木 正美議員からは町内の砂防ダム等の管理状況について質問があり、国や県の管理が行き届いておらず、危険が懸念されるとの声が寄せられた。これに対し町長は、県と連携しその状況を改善していく必要性を述べた。
さらに、経済対策に関する話題も上がり、現在実施している持続化支援金制度の効果や今後の商業活性化への期待が語られた。町の経済を守るためには町民と事業者が一体となって取り組むべきだとの意見が一致した。
最後に、鈴木議員が町の財政調整基金の使い道について触れ、慎重かつ柔軟な財源の運用が求められると訴えた。町長はその重要性に理解を示し、今後の町づくりに向けた各議員と協力して進めていくことを約束した。議会全体としてコロナ禍における取り組みと財政の見直しが一致した意義深い会議となった。