令和2年3月30日、矢祭町議会臨時会が開催され、複数の補正予算が可決された。
議題には、一般会計のほか、特別会計の補正予算が含まれ、今回の臨時会は町長の提案によるものだ。
特に、一般会計補正予算は、歳入歳出ともに約27,963万円減額し、予算総額は約49億2,315万円となる。
また、国民健康保険特別会計補正も行われ、歳入において保険税685万7,000円の増があり、歳出では919万5,000円の減が確認されている。
さらに、農業集落排水処理事業特別会計の補正では、歳入歳出が各117万6,000円減額しており、財源の見直しが図られた。特に維持費が減少し、より効率的な運営を目指している。
介護保険特別会計においては、歳入の増や年齢別の保険料見直しが行われ、長期的な持続可能性に寄与する見込みだ。
議長である鈴木敏男君は、開会に際し出席議員に対し挨拶し、出席者全員による議事の進行を確認した後、議案の詳細な説明を行った。
町長の佐川正一郎君は、任期満了を前に、議員への感謝の意を示し、町政の発展に尽力した功績を称えた。特に、国保特別会計における繰入金が不要になった経緯を説明し、各特別会計の整合性についても詳述した。
質疑応答では、議員から特定事業の進捗に関する質問が寄せられ、町民福祉課長の陳野勝美君が具体的な回答を行った。これにより、各議案が原案通り可決されたことが再確認された。
この結果、矢祭町は各会計の補正を通じ、町民福祉や地域の安全・安心に向けた施策を推進していく方針だ。