矢祭町議会の令和5年第4回定例会が、9月11日から9月15日までの間、矢祭町議会議場で開催される。本定例会では、経済状況を反映した各種会計の決算認定や補正予算案が提案される。
会議の第一日目は、町長の提案理由説明が行われ、特に令和4年度一般会計の決算認定について詳細が説明された。認定第1号として提出されるこの決算では、歳入合計が52億5,298万2,460円、歳出合計が48億1,996万7,570円となり、実質収支は約3億6,852万円の黒字であることが強調された。特に町税に関しては、収入未済額が引き続き大きな課題として取り上げられた。
財政健全化に関する報告では、実質赤字比率がなし、実質公債費比率が3.9%であると報告された。鈴木一議会運営委員長は、「健全な財政運営を継続していくためには、今後も改善に努める必要がある」と述べた。これを受けて、町長は今後の財政運営における透明性と効率性の向上を誓い、議会の協力を要請した。
他にも、多くの議案が提案され、特に議案第53号の「矢祭町公営企業の設置等に関する条例の制定」や、第54号の「税特別措置条例の一部改正」についても各議員から意見が交わされた。特に消防団の待遇改善に関する条例改正が取り上げられ、今後の消防団の充実強化を求める声が上がった。
最後に、報告された議案のうち、特別会計や補正予算に関する意見も多く寄せられ、特に国民健康保険等の設計に関連する分については、今後の未収金対策が重要であると考えられている。議会は、町民の福祉向上に寄与する取り組みを一層強化していく必要がある。