令和元年第8回矢祭町議会定例会が、12月13日に開催された。主な議題には専決処分報告、会計年度任用職員の給与および費用弁償に関する条例の制定などが含まれた。
まず、議案第83号から88号についての専決処分報告が行われ、いずれも原案通り承認された。特に、議案第84号の専決処分報告については、大森 泰幸議員が、災害対応のために必要な措置だと強調した。
会計年度任用職員に関する議案第89号では、鈴木 元町長が前職の給与を基にした新たな給与体系の導入が説明された。自立総務課長の藤田 義広氏は「現在在籍している臨時嘱託についても新しい制度に適用される」と述べ、新制度の公平性を訴えた。
また、予定されていた請願第3号および第4号の学校給食費無料化に関する請願はともに不採択となった。これに対し、大森議員は「多くの保護者が負担軽減を望んでおり、次回の請願には慎重に取り組むべき」と訴えた。議長の鈴木 敏男氏は、議論を経て不採択の結論に至ったことを説明した。
さらに、追加日程として提案された議案第103号の町長給与の改正について、町長の佐川 正一郎氏が福島県人事委員会の勧告に従い給与を引き上げる必要性を述べた。この議案は賛成多数で可決され、討論では町長の考えも表れた。