令和元年第5回矢祭町議会定例会が、6月10日に開会した。
出席議員は全員の10名で、開会にあたり鈴木敏男議長が正式に会議を開始した。議事日程には、会議録の署名議員指名や会期決定、11件の議案に関する説明が含まれた。
初めに、町長佐川正一郎氏が提案する議案の説明を行っている。特に、議案第58号である専決処分に関する報告では、緊急を要するため専決処分が行われたことを強調。一般会計補正予算については、歳入歳出ともに21万6,000円の増額が報告された。さらに、歳入の透明性向上に繋がるという目的である。
続いて、議案第59号の矢祭町税条例の一部改正が提案された。これは、国の地方税法改正に従い、関連する条項の改正を行うものである。佐川町長は、今回の改正により市民への税負担がどのように影響するのか、説明に力を入れている。続けて、国民健康保険税条例の改正についても言及され、特算の見直しや徴収率の向上が求められた。
加えて、介護保険条例の改正についても議論された。これにより、低所得者に対する軽減措置の見直しが行われ、より多くの市民が介護保険の恩恵を受けられるようになることが期待されている。議事の中で、議員からの質問も多数上がり、特に議案の内容に対する関心が高まっていることが伺えた。
次に、道路占用料徴収条例の改正が提案された。これは消費税率の変更に伴うもので、収入の安定化を図ることが目的とされている。その中で、担当課の説明が行われ、具体的な数値や計算方法が示された。
さらに、令和元年度の一般会計補正予算や特別会計補正予算が説明された。歳入歳出ともに増額され、特に商工費や衛生費、教育費に関する増額が大きなポイントとして取り上げられた。議員一人ひとりが自らの地域への影響を考えながら、活発な議論が続いた。
最後に、固定資産評価審査委員会の委員選任が行われ、小井戸正和氏の任命が求められている。これにより、財産評価の透明性と公正性が保たれることが期待されている。会議は午後11時41分に散会され、次回は6月11日に諸議案の調査のため休会とされる予定である。