令和6年3月28日、矢祭町議会の臨時会が開催され、様々な議案が可決された。
特に注目されるのは、「矢祭町土砂等の埋め立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例」の制定である。この条例は、規制外の土砂等の埋立ての増加に対応するもので、土壌の汚染や災害の発生を防止することを目的としていると町長の佐川正一郎氏は強調した。これにより、町民の安全と生活環境を保全するため、具体的な規制や責務が定められることとなった。
また、議案第27号では、矢祭町手数料徴収条例の改正が行われ、戸籍電子証明書提供用の識別符号発行手数料が新たに設定されることになった。この改正は、国の法律改正に伴うもので、町いわゆる市民サービスの向上を図るものである。自立総務課長の鈴木直人氏は、詳細な説明を行い改正の背景や目的を述べた。
介護や福祉分野に係る議案も多く可決された。特に、議案第29号の「矢祭町介護保険条例の一部を改正する条例」では、介護保険料の所得段階基準が9段階から13段階に引き上げられる。これにより、収入に応じた公平な負担の実現を目指すという。町民福祉課長の大森秀一氏は、この改正についての意義を詳述した。
さらに、過疎地域における支援計画の変更や特別会計補正予算の承認も行われ、町としての持続的な発展に向けた取組が進められる。特に、教育や福祉においてもより手厚い支援が行えるよう、予算が見直されることが確認された。市民の安心・安全を確保する施策が強調され、町議会はその重要な役割を果たすことを再確認した。