令和2年3月10日、矢祭町議会で行われた定例会において、主に教育、福祉、土木行政に関する質問が多数寄せられた。
最初に、通学路周辺の歩道整備について議論が展開された。議員からは、国道118号線の中学校周辺において一里坂付近で歩道が切れているため、自転車や歩行者の安全確保が求められていると指摘された。これに対し、町の事業課は、夜間に歩道と車道の境界が不明瞭であることから危険な状況が続いていると認識している。
その防止策として、早急な対策が必要とされ、町長は県の事業者との調整を進める方針を示した。この点に関して、教育長からは地域住民からの声を喚起し、協力を得て早々の検討を行いたいとの意向も表明された。
次に、高齢者ドライバーの事故防止対策についても言及された。町では自動ブレーキ装置の普及を促進する補助制度の導入を求める声が上がった。町長は、高齢者が安心して運転できる環境を整えることが重要とし、国の施策と連携を図る意向を示した。
さらに、新型コロナウイルスへの対策として、教育現場での感染防止策の強化が求められた。教育長は、各学校でのマニュアルを策定し、予防策を周知する方針を明言した。そのほか、町の子ども議会の取り組みにも触れ、今後も子どもたちの意見を反映させた施策構築を継続することが重要であるとの考えが示された。
また、田川に流入した土砂の撤去作業に関し、現時点で支障が出ていることが指摘された。町の事業課は、仮に未着手の部分があれば迅速に対応する意向を示した。
最後に、こうした状況を受けて、今後町単位での施策強化が求められることが確認された。議員は「町民が納得できるような政策実現に向け、せめて全員が安心して生活できる環境づくりが求められている」と語り、関連する課題を引き続き監視していくことの重要性を訴えた。
総じて、議会では町民の安全と安心を最優先にした町づくりが目指されていることが明らかとなった。今後も具体的な施策を持続的に行う旨が議論の中で確認され、期待されている。