令和3年第1回矢祭町議会臨時会が令和3年2月12日に開かれ、各議案が無事に可決された。
今回の会議では、特に第6次矢祭町総合計画の策定に関する議案に関心が集まった。
町長の佐川正一郎氏は、町の将来に対する目指すべきビジョンを示し、「まちが好き 共に生きて 笑顔あふれる やまつりまち」を掲げた。この計画は今後の町づくりにおいて重要な指針となることが期待されている。
具体的な施策については、ICT教育の推進、地域の活性化を目指すプロジェクトが含まれており、特に新型コロナウイルス感染症対策に関連する事業が強調された。議案第1号の専決処分報告については、緊急の対応が求められた中での必要な措置として承認されている。
特に注目されるのは、令和2年度の一般会計補正予算の内容で、コロナ影響を受けた町民に対する支援が内包されている。教育費、福祉費に対する支出が増額され、特に遠距離生徒通学費補助金等もこの補正予算に含まれ、教育現場への支援が強化されることになった。
また、環境面では再生可能エネルギー推進事業が進められるなど、町内の持続可能な発展を目指す姿勢が顕著に表れている。
こうした計画や予算の中で、特に意識されるのは町民の声を反映する行政であること。議会でも様々な意見や提言が行われ、今後の施策の実施においていかに住民の生活に寄与するかが試される。町長は、「危機感を持ちながら変化に対応し、町民の期待に応えた施策を確実に実行していきたい」と強調し、絆のあるまちづくりを目指す意向を示した。
このように、今後の矢祭町の発展を支えるための基盤が整いつつあり、警戒心を持ちつつも希望を込めた進展が期待される。