令和5年6月14日に開かれた矢祭町議会定例会にて、議員たちは多岐にわたる議題について活発に意見を交わした。この会議では、町の功労者や制服の貸与など、町民の声を聞くための施策が重要視されている。特に鈴木敏男議員は、町独自の功労表彰制度の整備について提案を行った。
鈴木議員は、功労表彰について、年に一度の記念式典に限定せず、その都度表彰を行うべきだと述べた。また、元町長の根本良一氏への表彰についても、早めに実施すべきと強調し、その功績を称えることが町の発展に寄与すると訴えた。町長の佐川正一郎氏は、今後の議論を通じて、表彰制度の見直しを検討する意向を示した。
次に、町職員の制服の貸与についての提案があり、鈴木議員は正職員と任用職員の違いを明確にするために、制服を作成すべきだと主張した。現在の名札制度では区別が難しいとの声が町民から上がっており、議員はこの問題を解決するために、従来の制服を再導入すべきだと提案した。しかし、自立総務課長は現行の服装規定に問題がなく、制服の再導入は考えていないとした。
また、関岡小学校の跡地についても言及があり、事業課長は、現在のところ特に進展はないと報告した。校舎の内部は管理が不十分であり、町長は今後の利活用計画においてこの問題を検討する意向を示した。その一方、鈴木議員は学校跡地の活用が町のためになる可能性があるとし、地域住民の意見を集約した検討委員会の設置を求めた。
最後に、滝川渓谷関連の進捗状況を確認する場面もあった。このエリアは観光の大きなポイントですが、議員は景観整備の必要性を強調し、町の魅力を引き出す施策が求められていると指摘した。町長は、滝川渓谷を観光の中心に据えた施策が重要であるとの認識を示し、さらなる観光振興への意欲を表明した。