令和5年第5回矢祭町議会定例会が12月13日に開催された。この会議では一般質問が行われ、事業課や教育課など、町の施策や予算について様々な意見が交わされる。
特に、若者や高齢者に関する施策が取り上げられた。水郡線の活性化や旧関岡小学校の利活用についての質問があり、町長の佐川正一郎氏は住民の意見を尊重し、積極的に取り組む姿勢を示した。彼は「観光推進が一番の活性化につながる」と強調し、地域交通や高齢者の居場所づくりの重要性を訴えた。
また、大学生や専門学生への食料支援についての質問も注目を集めた。教育長の菊池基之氏は、現在のところ食料支援を行う考えはないと述べ、貸与型奨学金に関する議論を触れながら、今後の支援策についても前向きに検討する必要があるとの見解を示した。
さらには、地域住民からの交通支援、特にタクシー代の補助や上限引き上げなども議題に上がった。町民福祉課長の大森秀一氏は、高齢者向けの支援について、具体的な支援策を実現する意向を明かし、今後の動向が期待される。
備品購入に関しても議論が行われ、高品質で効率的な調達方法について質問があった。町長は町内業者との関係を重視しつつ、透明性と競争原理を考慮した調達を継続していく方針を述べた。
今回の定例会では、町民の要望に基づく様々な施策への取り組みが確認され、町の未来に向けた重要な議論が交わされた。この会議を通じて、矢祭町の行政の取り組みが一層注目される。