令和3年9月14日、矢祭町議会は定例会議を開催し、多くの重要な議題が討議された。
最初に、コロナワクチン接種について、町民の接種状況が報告された。9月6日現在、全住民の12歳以上では1回目88%、2回目82%の接種率となっており、9月26日には更なる接種が行われる予定だ。この状況から、町民の約87%がワクチン接種を完了する見込みであると示された。
次に、通学路の安全対策の重要性が強調された。鈴木一君は、千葉県八街市での痛ましい交通事故を引き合いに出し、町道の安全確保を訴えた。町長は交通事故防止の取り組みと、地域の通学路の点検を行う意向を示した。また、通学児童へのヘルメット着用や、コロナ禍における学校の感染対策も議論された。教育課長は、学校でのコロナ対策や、抗原キットの活用、教員のワクチン接種状況を報告した。
久慈川堤防に関しては、今後の計画が説明され、既存の低い堤防の強化が必要であるとの意見が持たれた。鈴木敏男君は、移設される天神沢橋の幅員の問題にも言及し、町側の協力が求められている。
さらに、残土捨場の確保についても懸念が表明された。町長は、慎重に地域との調整を進め、適切な場所の選定が重要であるとの見解を示した。
全体を通して、議員たちは地域住民の安全と生活向上に向けた具体的な施策を提案し、それを町に求める姿勢を見せた。住民の生命を守るための果断な行動を促す意見が多く上がった。