令和4年第3回矢祭町議会臨時会が開催され、複数の予算案が可決された。
主要な議案として、一般会計補正予算(第9号)では、各種事業に伴う歳入歳出において、総額1億7,788万7,000円の追加が認められた。
矢祭町長の佐川正一郎氏は「補正の内容は、各事業の確定に基づく」等の認識を示した。具体的には、歳入の増額には町税、地方譲与税、地方消費税交付金などが含まれ、歳出では、民生福祉に関する予算額が減少したケースも見られる。これからの施策運営の充実を図っているという意図が読み取れる。
また、立案された国民健康保険特別会計補正予算(第6号)では863万3,000円が追加され、歳入は主に国民健康保険税、歳出は保険給付費等が増加する見込みである。町民福祉課長の大森秀一氏は「新年度に向けた準備が整いつつある」と語った。
宅地造成事業特別会計補正予算に関しては1,200万円が減額された一方で、介護保険特別会計においては予備費が484万5,000円増える予定である。この流れは、高齢者施策のさらなる充実を目指すものと解される。
後期高齢者医療保険特別会計補正予算は833万1,000円の増額が決定し、主に納付金の確定に対応した形とされ、霊園事業特別会計補正予算も減少した。その後も水道事業会計に関連する補正案が提案され、大規模工事に資する形で企業債等の減額が進められる。
加えて、委員会運営に関しては、藤田玄夫議長からの指名により選任が行われ、今後の議会活動が円滑に進むことを期待されている。議長からは、委員長、副委員長の互選結果も報告され、議員同士の連携を強化する意思が窺えた。
さらなる町の発展には、議会の議論が重要とされており、議員の協力が今後の施策に生かされることが期待されている。