令和6年3月6日、郡山市で市政一般質問が行われた。
この日は、遠藤利子議員が登壇し、重要なテーマについて質疑を繰り広げた。特に、災害時における障がい者の安全確保に関する発言が注目された。遠藤議員は、令和6年能登半島地震を引き合いに出し、避難支援の必要性を強調した。彼女は、「心構えや事前の訓練が重要であり、地域で生活する障がい者の支援策が必要だ」と述べ、地域や自治体での共助の重要性を論じた。
次に、聴覚障がい者に対する支援についても言及。遠藤議員は、手話通訳者が不足している現状を憂い、「公共交通機関での情報提供のあり方を見直すべき」と指摘した。さらには、聴覚障がい者が大規模災害時に困難に直面する事実を問題視し、具体的な支援策の必要性を提起した。
看護職の人材確保についても議論された。看護師不足が深刻で、若者を育成し定着促進が急務であると強調し、人材確保のための施策の実効性について疑問を呈した。市長は、「看護職の育成には、県内の看護大学設置が重要である」とし、地域全体で医療体制を強化すべきと述べた。
さらに、彼女は健康寿命を延ばすためにフレイル予防の重要性を指摘。フレイルが健康寿命に与える影響について言及し、地域全体での普及啓発を求めた。「フレイルは、加齢による体力・活力の低下を意味し、予防のための対策が必要です」と発言。
最後に、子どもの虫歯予防についても取り上げ、「子供たちが健康な状態で成長するための施策が急務」と訴えた。本市が定期健康診断で課題解決に取り組んでいる意義を強調。
この市政一般質問は、市の行政が抱える課題を明らかにし、解決策を模索する貴重な機会となった。議員の発言は、市民の安心・安全を確保するための具体的な施策についての重要な第一歩とされている。このような活動が、市民の暮らしをさらに良くしていくことが期待される。