郡山市は令和元年9月26日、定例会において市政一般質問が行われ、オリンピック・パラリンピックに向けたホストタウンとしての取り組みや、投票率向上策が主要な議題となった。
まず、ホストタウンについては、オランダとハンガリーを相手国とし、地域活性化を目的とした人的・経済的・文化的な交流が強調された。市長の品川萬里氏はオランダともハンガリーとも多くの交流を進めており、イベントなどを通じて市民の理解を深める活動を進めていると述べた。特に、オランダの選手によるサッカー教室や国際異文化講座には小学生が参加しており、交流は今後も継続して行われる予定だ。
次に、投票率の向上について、郡山市議会議員選挙の投票率が過去最低となり、多くの市民が投票所が遠い、坂道が多く行きづらいとの声が上がった。選挙管理委員会は、149カ所の投票所を設置しているが、地域の要望に応じて投票所の増設などを検討し続けていると説明した。また、移動支援についても、他市の事例を参考にしながら研究していく考えが示された。特に高齢者に向けての取り組みが求められ、市民が出す意見を尊重しながら政策に活かす姿勢が重要である。
さらに、高齢者の相談状況や生活環境に関する質問もあり、地域包括ケア体制の重要性が再認識された。特に、認知症の対応や高齢者あんしんセンターでの相談件数の増加が問題視され、今後は職員の増員や研修による対応を強化する必要があるとの意見が出た。市では、行政の責任を果たすために人員を増やし、より多くの高齢者が安心して暮らせる環境作りを進める考えを示した。
さらに、福島県営武道館の誘致については、県内で唯一県営の武道館がない福島県にあって、郡山市は県営武道館の建設を目指し積極的に働きかける必要があるとの考えが示され、具体的な取り組みが求められた。