令和2年12月11日の郡山市議会定例会において、市政一般質問が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症対策や田んぼダムの運用が注目された。
近内利男議員は、自然災害への対策として、田んぼダムの実証実験結果を報告した。実証実験では、豪雨時の水田からのピーク落水量が平均23%低下することが確認されたとし、田んぼダムは有効な洪水対策として機能していると評価した。永久保利弥農林部長は、今後は日本大学工学部との合同成果報告会を開催し、田んぼダムの有効性を広く市民に周知すると述べている。
一方、コロナ禍での医療体制維持についても質問が上がった。塚原保健所長は、医療機関の業務継続計画(BCP)が重要であり、各病院が策定を進めていることを強調した。しかし、未作成の病院が多く、今後の支援が求められる。
川前光徳議員は、郡山市人口ビジョンの改訂に言及し、目標人口の上方修正を提案した。現在の人口33万人を維持するため、積極的な施策が必要だとの考えを示した。部長は、2020年国勢調査の結果を基に、柔軟に見直しを行っていく方針を明らかにした。
さらに、郡山市は「ペップキッズこおりやま」の運営方針に関しても議論した。国の支援が終了する中で、自立的な運営が求められている。長期的な視点で施設を位置付け、その存在意義を再確認する重要性が訴えられた。