郡山市議会において、令和6年3月定例会が開催された。
主要な議題は令和6年度当初予算編成等である。市長の品川萬里氏は、過去11年間の市政運営を振り返り、未来への基盤を築くことの重要性について言及した。特に、次の100年を見据えた施策を推進していく考えを示した。
市の経済や福祉を考慮しつつ予算編成を進め、全世代が自信を持ち、安心して生活できる地域社会の実現を目指すと強調した。具体的には、「誰一人取り残されないまち郡山」を実現するための基盤づくりへの投資が必要だとした。これに関連して、教育や福祉、地域経済の向上に向けた諸施策が包括的に検討されている。
また、近内利男議員は、人口減少問題についての質問を行った。市の人口ビジョンに基づき、さまざまな施策を打ち出し、持続的な地域づくりを行うことを求めた。生涯学習や就業機会の提供が重要課題であり、特に若者を対象とした支援が求められている。
さらに、郡山市は都市計画マスタープランの見直しに取り組んでおり、地域開発計画や都市機能の整備に関する方針が示された。副市長の村上氏は、地域特性を生かした持続可能な開発について議会へ訴えた。
学校教育に関しては、教育長の小野義明氏が、持続可能な社会へつながる教育の充実を図る施策について説明した。特に、児童生徒が成長し、社会で活躍できる力を育む教育が求められている。就学前から学校教育へのスムーズな移行を目指し、家庭・地域・学校の連携を一層強化することが重要だ。
健康増進に関する取組みについても触れられた。市民の健康を守るために、新たな支援体制やプログラムの実施が期待されている。特に感染症対策や、健康教育の充実が強調された。
最後に、郡山市はラムサール条約登録に向けた連携体制を強化する方針を示した。地域住民の皆さんの参加を促し、猪苗代湖の環境保全に向けた取り組みを進めることが求められる。これらの施策を通じて、郡山市が持続可能な発展を目指し、全市民が参加できる地域づくりを進めていくことの重要性が語られた。