令和3年6月30日に開催された郡山市議会定例会では、一般会計補正予算などの重要議題が取り上げられた。まず、一般会計補正予算に関しては、議案第84号から議案第106号までの合計23件が議題となり、慎重な審議が行われた。
議長の七海喜久雄氏は、議案第84号をはじめとする補正予算案を一括で議題にし、報告が求められた。塩田義智委員長(総務財政常任委員会)は、同案が可決されるべきと述べる一方で、各種事業についての質疑が多く交わされた。特に、消防施設や歴史資料館に関しては、予算計上の妥当性が問われた。
次に、新型コロナ禍による米危機に関する請願第30号が討議された。この請願では、福島県産米の消費量が減少する中で、米価を安定させるための国からの支援を求めている。飯塚裕一議員は、福島県の米の価格が下落し続けている現状を指摘し、国に対して具体的な支援を求める必要性を強調した。
一方で、この請願に対しては賛成・反対の意見が分かれた。委員からは、国が既に行っている施策を評価しつつも、地域の農業を守るためのさらなる対策が必要だという声が上がった。
また、地方財政の充実・強化を求める意見書に関する議会案第9号も提案され、議員たちはその重要性を認識しているものの、補正予算案と同様に議論が活発に行われた。議会として、財政面から市民生活を支える施策が必要であるとの認識が共有された。
このように、議会では補正予算や請願に関する重要な議論が行われ、最終的には賛成多数で原案が可決されたが、一部の請願は不採択となった。議事の進行を通じて、議員たちの間で市民の生活に直結する政策に対する関心が見受けられた。また、市長の品川萬里氏は今後も市政運営に全力を挙げる意志を表明し、引き続き協力を求めた。