令和3年12月13日、郡山市で開催された定例会では、市政一般質問が行われ、市内の重要な課題について議員たちが市長や執行部に対し、厳しい質問を投げかけた。
最初の質問では、上下水道事業に関連する質問が目立ったが、特に上下水道局における水管橋の点検や維持管理体制について懸念が示された。質問を行った近内利男市議は、和歌山市での水管橋崩落事故を引き合いに出し、「本市水道施設の現状はどうなっているのか」と問うた。上下水道局の安藤博局長は、「水管橋は129か所あり、定期点検を実施している」と答えた。
さらに、最近の米価下落とそれによる農業の厳しい状況についても議論され、佐藤政喜市議は「現状に対して具体的な支援策を考える必要がある」と訴えた。彼は全国的に農業支援策が進められている中で、郡山市独自の米価支援を求めたが、市の担当部長は、国や県の施策との連携を強調した。米価は国の施策の影響を受けやすいため、一貫した支援が求められていることが分かった。
また、学齢期の子どもたちに関連するランドセル症候群についても言及があった。この問題を取り上げた佐藤政喜市議は、重いランドセルが子供たちの心身に影響を与えていることを指摘し、調査の実施を求めた。また、教育現場における携行品の管理や軽量化への取り組みについても意見が交わされた。「子供たちの健康を守るために、教育委員会はもっと細やかな配慮をするべきだ」といった意見があがり、具体的な手続きの見直しを要求された。
このように、12月の定例会では、多様な課題が議論され、市長や各部局に対する具体的な支援策の要望が強調される結果となった。議員たちは、郡山市民の生活をより良くするために、今後も積極的に問題提起を続けていく意向を示すことが確認された。市としても、これらの課題に対して真摯に向き合い、具体的な施策を打ち出していく必要があると改めて認識された。