郡山市は令和2年6月22日に開催された市政一般質問において、猪苗代湖の水質改善や食品ロスの削減などの重要な課題について議論を行った。昨今の環境問題が注視される中、特に猪苗代湖については水質の悪化が懸念されている。市長の品川萬里氏は、Lake底の化学的酸素要求量(COD)が環境基準をクリアしているとしつつも、さらなる水質改善に向けた取り組みが必要であると強調した。
具体的には、毎年の水質調査データから猪苗代湖の水質に対する課題を明確にし、県や他機関と連携しながら、湖岸清掃や水生植物の回収などを行っている。地元団体の協力も得て、地域レベルでの取り組みも進める必要があるとの考えが示され、これに基づいた具体的な施策の実施が今後の焦点となる。
食品ロスの削減については、全国平均と比較して郡山市の食品ロスは若干少ないものの、依然として課題が残るとされている。市は、食品ロスを減少させるために市民啓発活動やキャンペーンの強化、分別収集の徹底を進めている。また、蓄積されたデータに基づき、地域に即した対策を継続的に行う方針である。
ごみ減量化に関して、郡山市は他の都市と比較して高いごみ排出量を指摘された。市民一体で意識を高め、分別を徹底するための浸透が求められる方針が示された。加えて、レジ袋有料化という新たな施策を通じて市民の意識改革が期待されているが、その導入過程についても注視すべきとした。
ええと、さらに地域の安全を確保するための交通施策も取り上げられた。大槻町の志ろもとば志改修や大槻町上町の県道郡山湖南線歩道改修について、関係機関との協議を通じて、市民への安全な通行手段の提供を目指すとした。
これらの議論を通じて、市は環境問題や地域安全対策への取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に向けて地域全体での協力を促進していく意向を表明している。