令和3年9月9日、郡山市の定例会が開催され、市政一般質問が行われた。
この中で、八重樫 小代子議員が新型コロナウイルス感染症対策について質問し、特にワクチン接種の進捗状況や高齢者への対応を求めた。品川 萬里市長は現在のワクチン接種状況について、推定人口の約80%が接種可能であるとの見込みを示した。また、妊婦のワクチン接種も重要視されており、妊娠後期の方へ優先的接種が実施されていることが確認された。さらに、新型コロナウイルスに感染した場合の妊婦や幼い子供への支援体制についても議論され、早期発見と対応が重要であると強調された。
続いて、(仮称)郡山市保育・幼児教育ビジョン(案)についても取り上げられた。国分 義之こども部長は、近年の保育需要の変化に応じた新たなビジョンの展望を示し、地域ニーズに根ざした施策を目指すと述べ、特に公立保育所の役割についても言及した。公立保育所が安心して利用できる拠点として、より質の高い保育サービスの提供が求められているという見解が示された。
また、福田 文子議員からは市民からの要望として、補聴器購入助成制度の導入や、会計年度任用職員制度に関する待遇改善の必要性が指摘された。特に補聴器への助成については、高齢者の社会参加促進を目的とした支援策が求められていることが強調され、市の持続可能な施策として注目された。
そして、放課後児童クラブ利用料金の改定についても議題に上がり、国の補助基準に基づく改定方針が説明された。多くの市議が、減免措置の拡充を求める声を強める中で、公立と民間の運営コストの違いが長期間の課題であることも浮き彫りになった。