令和3年6月23日に開かれた郡山市定例会では、市政一般質問が行われ、昨今の少子化や高齢化の課題が中心となった。
渡部龍治議員が質問した内容では、人口課題と郡山市中心市街地機能活性化ビジョンが主なテーマとなった。議員は、少子化を単に危機的事象として考えるのではなく、時間軸での分析を促し、人口動態の変化に沿った政策が求められると述べた。特に、少子化問題よりも、高齢者対策が急務であるとの見解を示した。
また、郡山市では郡山駅を中心に地域の活性化を図るため、公共交通網の整備が進められている。今後の計画には、歩行者の利便性を考慮した都市整備が鍵となる。「課題解決先進都市こおりやま」の実現には、長期的な見通しと柔軟な施策が必要であると強調した。
さらに、夜間中学の話題へと進み、義務教育未修了の方々が学ぶ機会を確保するため、郡山市立夜間中学設立の必要性が示された。市の取り組みとしては、県に対し夜間中学設立の要望を行うとともに、どのように市独自で進めるかも問われた。
一方で、コロナ禍において、女性やセクシャルマイノリティへの影響も取り上げられた。男女共同参画社会の実現に向けて、これらの課題に対応するためには、理解促進や制度整備が急務であるとの意見も出た。
さらに、郡山市では、消防団への優先接種の検討や、奨学金返済支援の導入策についても意見が交わされた。各団体が連携し、人手不足解消を図る上でも、柔軟な対応が求められるとのことだ。