令和2年9月2日、郡山市議会は9月定例会を開会し、数件の案件が審議された。
会期は本日から9月29日までの28日間と決定された。議長の七海喜久雄氏は会議の冒頭で、出席議員が38名であることを確認した後、進行を行った。
日程に従い、最初に会議録署名議員の指名が行われ、八重樫小代子議員、諸越裕議員、今村剛司議員が指名された。続いて会期の決定が行われ、特に異議はなく、会期は提案通りに決まった。
諸般の報告に関しては、令和2年6月定例会における請願第8号の処理経過が報告されたほか、専決処分事項について市長からの報告がなされた。市長の品川萬里氏は新型コロナウイルス感染症への対応を強調し、感染症対策を強化するための予算案を示した。
次に、請願第9号の取り下げに関する議題がされた。こちらは、豪雨時の内水処理計画見直しを求めるものであったが、請願者からの取り下げ申し出があったことから、承認された。
請願第12号については、国に対して「再審法」の改定を求める内容であったが、賛否が分かれる結果となり、最終的に不採択となった。討論では、冤罪防止の観点から法改正の必要性が論じられ、賛成の意見では、再審法の見直しを急ぐべきとの主張が目立った。特に、冤罪被害者救済の必要性を訴えた蛇石郁子議員や、岡田哲夫議員の発言が印象的であった。
また、議会改革特別委員会の報告も行われ、住民参加の推進や市民に開かれた議会への移行が求められた。その中で、議会の活動をより透明にするための具体的な施策が提案され、様々な意見が交わされた。
最後に、市長から提出された各議案が一括して議題に上がり、特に令和2年度の一般会計補正予算が前年度比32.3%増となる過去最大の額が提示された。特に新型コロナウイルスに対応する施策が多数含まれていることが強調された。これに対し議員からも具体的な質問が出され、活発な議論が行われた。今後も議会は、議論を通じて市民の期待に応えるべく市政の進展に取り組む所存である。