令和元年11月15日、郡山市議会第2回臨時会が開催された。
この臨時会では、台風第19号による甚大な被害に対応するための補正予算が中心議題となった。
郡山市の品川萬里市長は冒頭、「台風の影響で市民生活や地域経済に深刻な被害を受けた」と強調した。
市長は、人的被害確認が6名であり、多くの住居が浸水する中、緊急施策が必要であると述べた。
被害額は、100億を超えており、復旧対策が喫緊の課題とされている。
具体的には、議案第200号として申請された令和元年度の一般会計補正予算は73億7千万円を増額し、累計で1517億7千万円を見込んでいることが報告された。
また、特別会計においても、15億7千万円の補正が計上されている。
この補正予算は被災者支援として、生活再建支援金や災害援護資金貸付などを盛り込んでいる。
さらに、商工業者への融資や農業復興経費も含まれ、地域の経済復興を目指している。
質疑では、いくつかの委員から具体的な復旧施策について確認が行われた。
委員の一人は、災害罹災証明書による支援の進捗を尋ね、当局は、早急な支給を目指すと答えた。
また、特に治水工事やインフラ整備には多くの注意を払う必要があると認識され、議員らの質問に対し、当局は適正な優先順位での対応を約束した。
さらに、福祉施策の一環として、被災した子供たちの学用品の提供や、避難所の運営にも力を注ぐと強調された。
議案の採決においては、すべての議案が無事に可決され、市長は議会に対し感謝の意を表した。
今後とも市政運営において、昨年の災害からの復旧を最優先に進める姿勢が示された。
議会は午後5時36分に閉会した。