令和2年6月29日、郡山市議会は定例会を開き、重要な請願や議案を審議した。
議題には、豪雨による河川氾濫の危険性軽減を図る請願が取り上げられた。請願第9号について、建設水道常任委員会の副委員長である柳田尚一議員は、「旧豊田浄水場の雨水貯留槽としての活用継続と内水処理計画の見直しを求める」と報告し、さらなる審査継続が決定した。
続いて、再審法改定を求める請願第12号が議題とされ、総務財政常任委員会の副委員長である良田金次郎議員は、「国に対して意見書の提出を求める」旨を説明し、こちらも審査の継続が了承された。
次に、令和2年度郡山市一般会計補正予算の審議が行われ、議案第93号から第132号までが一括で採決された。良田議員は、「原案通り可決すべき」と述べ、各委員会での質疑の結果、予算案は全て可決された。
また、台風19号による越水に関する請願書第8号も取り上げられ、柳田議員は、「堤防完成の速やかな実施を訴える」として、採択の決議を行った。さらに、被災児童支援に関する請願第10号も同様に、意見書提出を求める形で可決され、現在進行中の復興支援への具体的な対応が期待される。
最後に、東京電力福島第一原発事故に関連する汚染水の海洋放出に反対する請願第13号が報告され、こちらも採択される見込みとなった。議会では、その適切な対応を求める声が高まっている。
市長の品川萬里氏は、議会の活動に感謝を述べ、「市民の生活を守るため、中長期視点で各種課題解決に努めることを約束する」と強調した。
開会に当たり、議長の七海喜久雄議員が挨拶、そして各常任委員会からの報告が行われ、議会の活動が順調に進行した証が確認された。