令和元年9月24日の市政一般質問では、幹線道路や地域の整備、災害対策など多岐にわたる議題が取り上げられた。
まず、村上晃一議員は、郡山市東部地区のまちづくりについて議論した。この地域では少子化が進む中で東芳小学校や白岩小学校が児童数減少に直面し、教育環境の維持が難しくなっていると訴えた。現在の市街化調整区域では人口増加が望めず、地区の発展に向けた取り組みが必要である。市長の品川萬里氏は、東部地域組織の必要性を認識し、地域の活性化を図る方針を示した。
次に、福田文子議員は、郡山市の交通確保や高齢者支援に関する施策に言及。この地域には公共交通の空白地帯が存在し、高齢者の移動手段確保が重要な課題である。市は公共交通の流通改善に向け、乗合タクシーの導入などを検討しているが、さらなる施策の強化を求められた。また、リーディングな公共交通への支援を求める声も強い。
さらに、安積中学校近くの成山公園では、利用者が高齢者にも優しい公園にすべく、手すり設置が必要とされている。市としては早急な対応を検討する旨、市長が答弁した。
新学習指導要領については、市教育委員会からの説明があり、英語教育やプログラミング学習が必修化されたことに加え、学校教育の質向上のために新たな取り組みが進行中であると述べられた。特に、健康と福祉を組織するクレドカードの導入や、全世代健康都市を目指すための施策が評価されている。
今回は既存の施策の見直しや新たな課題の抽出、各部門との連携強化を図ることで、地域とともに持続可能な社会を目指す取り組みが求められていることが浮き彫りとなった。市民や議員との議論を通じ、郡山市の未来に向けた計画の方向性が示され、より良い成果が期待される。