令和元年6月27日、郡山市議会は定例会を開催し、複数の重要議案を審議した。
最初に、令和元年度郡山市一般会計補正予算(第2号)が議題となった。議案第87号は原案通り採決され、関連する議案として、議案第88号から議案第95号で構成されるほかの補正予算案も含まれた。これらは市の行政サービスの継続的な提供のために重要なものであり、多くの議員から賛同が寄せられた。
特に、議案第88号の国民健康保険特別会計補正予算においては、保険税の引き上げに対する反対意見が出て、一般市民の負担に関する議論が行われた。自民党系の岡田哲夫議員は、「高過ぎる保険料は低所得者にとって負担の限界に来ている」と指摘した。
次に、消費税率引き上げを背景にした議案第99号についても多くの議員から懸念が示された。議員たちからは、消費税増税が市の経済を悪化させる恐れがあるとの意見が相次いだ。特に、低所得者への影響が深刻視され、水道料金や使用料の値上げが一般市民に与える重圧を問題視した。
請願については、福島県主要農作物種子条例の早期制定を求める請願が支持された。しかし、国民健康保険税引き下げのため国庫負担の増額を求める請願は採択されなかった。市民からは、種子条例の必要性が強調され、農業の持続可能性も議論された。
閉会にあたり、市長の品川萬里氏は、「議員各位の長期間にわたるご審議を感謝する」と述べ、議会が市政を推進する重要な役割を果たしていることを認識したいとの意向を示した。
これにより、さまざまな重要問題が議論されながらも、令和元年6月定例会が終了した。市民生活に直結する問題については、引き続き議員たちによる注目と意見の反映が期待されている。