令和元年10月15日、郡山市議会は台風第19号による災害被害及び市の対応について議論した。
初めに、品川萬里市長は台風被害に関する報告を行った。市長は、台風で多くの市民が影響を受けたことに対し、深いお見舞いの意を表し、安否確認の取り組みも進めていると強調した。
台風は10月12日から13日にかけて市を襲い、記録的な降雨をもたらした。中田ふれあいセンターでは24時間で284.5ミリメートルの降雨量を記録。阿武隈川の水位は10メートルを超え、過去最高記録となった。周辺では床上・床下浸水や土砂崩れなどの災害が相次ぎ、人的被害において4名が亡くなり、2名が行方不明だという。市長は、現在も全力で救援活動を続けていると報告した。
市は、市民が迅速に避難できるよう、予め避難指示を出し、自主避難所も設けた。最大時には42カ所の避難所に168名の職員が配置された。さらに、69件の災害メールを発信し、情報提供にも努めた。市民からの要望に応じたごみの収集も行ったが、被害の影響でクリーンセンターの機能が停止し、住民に協力を呼びかけた。
続いて、議案第166号から第199号まで、平成30年度の決算認定についての説明が行われた。佐藤徹哉委員長が報告し、全ての議案が委員会で認定され、次なる段階へと進むことが決定した。
また、日程の最後として、人権擁護委員の推薦に関する諮問が行われた。市長は、推薦候補者がその職にふさわしいと考え、議会の同意を求めると述べた。これに対し質疑はなく、異議なく採決され、同意が得られた。
最終的に、品川市長は議会の皆様に感謝の意を表するとともに、今後の備えや災害対策の一層の強化を訴えた。議会は午後1時47分に閉会された。