令和3年第1回塙町議会臨時会が、塙町役場にて実施された。重要な議案が2件提案され、いずれも工事請負契約の締結に関するものであった。
町長の宮田秀利氏は、はじめに新年の挨拶を行い、新型コロナウイルス感染症の影響による成人式の延期について言及した。また、昨年の自然災害に対する防災対策の重要性を強調し、町の発展に向けた取り組みを報告した。特に、子育て支援施設や分譲地の契約により、地域の活性化に寄与していると述べた。
議題に上げられた最初の工事請負契約は、湯遊ランドはなわの設備改修事業に関するもので、契約額は1億2,540万円である。提案者は、グループ構成企業代表の株式会社カンスイで、温水受水槽及び空調設備の改修工事を含む。この契約の選定においては、プロポーザル方式が採用され、主に省エネルギーの観点からの提案が重要視された。
まち振興課長の吉成知温氏は、工事の目的としてCO2削減を挙げ、特に湯遊ランドが直面する環境問題への対応を説明した。工事後には、温泉の効率的な運用と機器の老朽化対策が期待されている。議員の七宮広樹氏からは、選定された理由について詳細な質問があり、CO2削減の具体的な数値が示されたことから、さらなる安心感が得られた。
次に提案された議案第2号は、塙町大字常世北野字八幡地内の町道川上・東河内線改良工事に関するもので、契約額は6,985万円で、深谷建設株式会社が落札者となった。まち整備課長の藤田衛昌氏は、この工事が重要な国の補助事業であることを説明。
両議案については議論の後、無事可決され、塙町全体のインフラ向上と災害対応の強化に向けて一歩を踏み出した。議長の割貝寿一氏は、すべての議案の審議が終了したことを確認し、臨時会を閉会した。今後も町民一丸となった取り組みを継続し、町の発展に貢献する意気込みを示した。