令和3年12月13日、塙町議会定例会が開催され、各議案が議題となった。主な議題は、福島県特定事業活動振興計画に基づく町税の特例条例、復興産業集積区域における固定資産税課税免除の条例、国民健康保険条例の改正などである。特に、町税の特例条例については厳しい経済環境にあっても地域経済を守るための重要な施策と位置付けられた。
一般質問では、金澤太郎議員が観光振興策について質疑を行い、町長の宮田秀利氏は「サイクルツーリズムは町民のライフラインにも貢献する」との見解を示し、地域活性化につながる施策の推進を強調した。さらに、視点を広げて周辺地域との連携を深める必要があるとも述べた。
次に報告されたのは、塙町国民健康保険条例の改正であり、保険給付の一環として出産一時金の額が増額されることが決定された。また、議案第70号では、下水道の条例改正が可決され、公共サービスの向上を目指した内容が示された。
一方、議案第73号では国民健康保険特別会計補正予算が審議され、特に高齢化社会を見越した対策が検討されている。街のインフラ、サービス向上を図り、安心して暮らせる環境を整えるための施策が導入された。
今回の議会では、特に財源確保と持続可能な発展に関する議論が多くなされ、今後の行政運営における重要な指針が示された。特に、湯遊ランドに対する借入金の問題について、慎重な議論が交わされたことが注目された。これは、施設の持続可能性と経営改善に向けた取り組みをさらに進める必要を示唆している。
さらなる施策として、地域おこし協力隊の活用や、資金援助の方法を多様化する提案も浮上しており、議員らは地域の未来を見据えた新たな可能性を模索している。