令和4年9月9日に開催された塙町議会定例会では、複数の議案が一括で説明された。主な議案には、令和3年度の各会計に関する決算の認定が含まれ、議員たちはその内容について各自の意見を述べる場となった。
まず、会計管理者である松本崇司氏が令和3年度塙町一般会計歳入歳出決算について説明した。歳入合計は約102億4,500万円で、歳出は約99億6,700万円と報告された。特に、歳入の中で世帯数が前年より増加したことを踏まえた新たな課題として、地域住民からの収入の徴収率向上に向けた取り組みが求められている。具体的には、現年度課税分の収納率99.3%、滞納繰越分は28.9%であり、その改善が期待されると指摘された。
また、塙町国民健康保険特別会計の決算についても言及され、国庫・県支出金の増加や徴収率の改善が報告された。特に、収納率が96.6%に達しており、収入未済額に対する管理体制が強化されていることが評価された。
議長の割貝寿一氏は、各課の報告を基に、町長宮田秀利氏の施策に対する支持を示し、地域産業の育成や福祉施策への注力を呼びかけた。特に、少子高齢化に対する対策として、災害に強い基盤整備や公共インフラの充実が挙げられた。
さらに、認定第2号から第7号までの決算については質疑が省略され、事務局が一括審査を行うことが決定された。来るべき財政管理の厳しさを考慮しながらも、町民が誇りを持てるような施策を続けることが重要であるとの見解が示された。